エトワールとの性行為は、おそろしく疲れ果てる。
事が終わると、気絶したみたいに眠り込んでしまうのだ。
今回は特にひどく、夕方近くから翌日の朝まで、一度も目覚めることなく意識を失ってしまっていた。
ちょっとひどいことをしてしまったかなと思ったのだが、目覚めた時、エトワールは嬉しそうににこにこと笑っていた。この家に来たばかりの頃は、こんなに表情豊かだったろうか?
彼女の笑みと、いつまでも抜けない疲労感の意味を俺が知るのは、もう少し後のことだった。
おしまい
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