いっぱい濡れてる…

 …………ものすごく濡れていた。
 股間からあふれ出た愛液はパンツの生地にぐっしょりと染み込み、薄い布地が肌に張り付いて魅惑的な縦すじを浮かび上がらせる。
 愛液のシミはベッドシーツの方にまで広がってしまっていた。
 少しくらい潤ってくれてるといいな……とは思っていたけど、こんなに敏感だとは……。
 性欲処理用と銘打たれているだけのことはある。
「こんなに濡れちゃって……えっちな人形なんだね……」
「………………」
「パンツ、脱がせるよ……」
 俺は再びエトワールの足を閉じると、パンツを両手で掴んでするすると下げていき、足首から抜き取った。

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