犬神と交歓する雅

♯147 “神”との交歓 〜蒼獣〜(オリジナル)

 そして交歓――射精が始まりました。

 ぶびゅっ!……びゅるっ!……びゅるるるっ!

 長大な一物の先端から精液が放出され、私の胸とお腹にぶちまけられた後に床にしたたり落ちます。
 犬の蒼獣様の射精は人間のそれよりも長いので、終わるまで長時間耐えなければなりません。
 精液が身体にかかるのは事前に分かっていたのでどうということはないのですが、想像以上に苦痛だったのは――

(く、臭い……です……っ!)

 大量に放出された精液が発する、鼻が曲がりそうなほどのひどい臭いでした。

 自身の精液が私の膣内ではなく床に放出されていることに気づいていないのか、蒼獣様は交歓が終わると部屋から立ち去りました。
 私も一礼して部屋から出ると、入れ替わりに掃除係のお姉さまが入ります。
 低俗な神との交歓の場であっても、一応は神域です。汚れは速やかに除去しなければならないのですが……どれだけ入念に掃除してもあの臭いは消えると思えず、どうりで入室した際に臭かったと納得するのでした。

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