♯35 ご主人様にこっそり見せちゃう (オリジナル)
廊下を歩いていると、ドタンバタンと大きな音が聞こえてきた。
音のした方を見ると、そこは物置として使っている空き部屋だった。何の音か気になったので、ガチャリとドアを開けて入ってみると……。
「……コリーネ?」
「あ、ご主人様ぁ!コリーネに何かご用ですかっ?」
メイド服を着た小柄な少女が、トタタタと駆け寄ってきた。
「いや、近くを通ったら音がしたから気になって……」
「はいっ!今、物置の整理をしていますっ!」
「そうだったんだ、がんばってね」
「…………」
「じゃあ、僕はこれで……」と言って立ち去ろうとすると、コリーネは袖口をぎゅっとつかんで、潤んだ目で僕を見上げてきた。
「ご主人様ぁ……コリーネ、疲れちゃったし……せっかく二人きりだし……ちょっぴりえっちなコト、しよ?」
「……う、うん」
ここはうなずいておかないと後が怖い。
「わぁい♪コリーネ、うっれしいなっ!」
コリーネは僕の袖口を放し、ちょっと距離を取ると、にっこりと笑った。
「でわでわぁ、コリーネのすとりっぷしょー、はじまりはじまり〜〜。お客様、まずはどこから脱ぎますかっ?」
「ええと……じゃあね……」
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