♯63 パチュリー・ノーレッジと
青い本
(“東方project”より)

レミィ「パチェ、図書館の隅に青くて大きな本が置いてあったんだけど、どうしても開かないの。一度調べてちょうだい」

…………………

パチェ「咲夜に手伝ってもらってここまで運んだのはいいけど、確かに開かない……あら?最初のページだけは開くのね」

 1ページ目には奇妙な文字がびっしりと書いてあった。呪文だ。パチェはとりあえずそれを詠唱してみることにした。

パチェ「アリストルデーダ…サマルエルケルカカシメレサマケスメスヤ………」

 詠唱を始めると本は勝手に宙に浮き、読んでくれと言わんばかりにページを開く。1ページ目の詠唱が終わると、自動的に次々とページがめくられた。

 床にはいつの間にか青く発光する魔方陣が描かれていた。複雑な文様は、それが相当に強力な魔力を持っていることを示していた。

パチェ(これは…とんでもない力を持った魔道書ね。読み終わったら何が起きてもおかしくないわ……)

 狭くて暗い部屋にパチェの詠唱の声が響く。それはいつ終わるともなく続いた……。

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パチェ