♯65 パチュリー・ノーレッジと 白い本 (“東方project”より)
魔理沙「パチェ、こんなものが魔法店に届けられたんだ。見えない本なんてどうせ行方不明になるだけだし、お前にやるぜ」
…………………
パチェ「前の赤い本より胡散臭いわね……やっぱり開くのは最初のページだけね」
1ページ目には奇妙な文字がびっしりと書いてあった。呪文だ。パチェはとりあえずそれを詠唱してみることにした。
パチェ「カルセケルキュア…バウデレクセミリ………」
一応宙には浮いてくれたものの、赤い本より更に反応が悪い。
パチェ(本が私の生体エネルギーを吸い取っている……はぁ…また脱ぐのね……)
他に誰も見ていないのを確認して、彼女は仕方なく服を脱いだ。
パチェ(これは…とんでもない力を持った魔道書ね。喘息がひどくならないといいけど……)
狭くて暗い部屋にパチェの詠唱の声が響く。それはいつ終わるともなく続いた……。
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