ようやく、ふもとの街への道が開通した。 これで、森に囲まれて閉鎖的だったこの村にも、様々な人や物が流れ込んでくることじゃろう。 村の者たちは浮かれ騒いでおるが、ワシは一抹の不安を感じるのじゃ。 村に入ってくるのは、良いものばかりとは限らぬ。 犯罪者、娯楽物、堕落した文化…挙げればきりがない。 まぁ、それを上回る利点があるからこそ、この道を造ったわけじゃし、今日は何も考えず、祝うことにしようかのぉ。