約束通りの時刻に、地下室への入り口のある小部屋を訪れると、彼女はすでにそこで待っていた。
「…お待ちしておりました、ご主人様」
ロングスカートのメイドが一礼すると、豊かなバストが揺れる。
彼女の名前は“シルファ”。歳は僕と同じなんだけど、立ち居振る舞いはずっと大人びていて、身体つきの方も…その…大人顔負けだ。
シルファは、持っていた鍵束の中から一本を選ぶと、扉の鍵穴に差し込んでガチャリと回した。
扉を両手で押すと、ギギギギギギ……と大きな音を立てて開き、地下へと続く薄暗い通路が現れた。
「さぁ、行きましょう」
「う……うん」
ぽつぽつと配置されたオレンジ色の弱い明かりが照らし出す不気味な道を、ぼくは彼女の後に続いて歩きはじめた。
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