お気に入りの本たち

 ひひらいだーが今までに出会ったお気に入りの本。
 自己紹介に代えて、それらの思い入れを書き綴ります。
 ごく個人的な思い入れなので感想ではないです。ご注意下さい。

・面出明美『小説ヤダモン』(アニメージュ文庫)
 可愛らしく明るく元気で騒々しい少女「ヤダモン」が魅力的。後半のダークな展開も好きでした。小説はハッピーエンド解釈ですね。私が2次元ロリ趣味に目覚めてしまったきっかけかもしれない作品(2次元ロリエロは「ゆんゆんパラダイス」)。下巻はどうしても見つからず、別の街で探し回って見つけた記憶があります。今の自分を形作る大本の作品の一つ。読み返す機会はほとんど無いのですが、思い出としてずっと捨てずに持っているのです。

・樹川さとみ『楽園の魔女たち』(コバルト文庫)
 可愛い女の子、ファンタジー、コメディという自分好みの路線。テンポが良いのもお気に入り。コバルト文庫なのに、キラキラした恋愛要素を極力排除してくれていたのも良かったです。シリーズものですが、一巻ごとに話が区切られているので、完結した後でも気軽に読み返せる作品です。

・島田ひろかず『シルバークライムの物語』(ノーラコミックス)
 ヨーロピアン風ファンタジー、ちょいオカルト。漫画一巻完結という尺の中で、ここまでやれるのかと驚いた記憶があります。精霊や魔法を設定しながらも、ストーリーは純愛。淡々としていながらも、きちんと起承転結があり、不思議と引き込まれてしまいます。サラ可愛いよサラw

・島田ひろかず『ミステルの住人』(ノーラコミックス)
 オカルトを混ぜた日常もの。イギリスが舞台で、私がイギリスに旅行に行きたいと思ったきっかけの一つ。淡々とした展開でラストがちょっと弱いですが、不老や魔術を絡めて飽きさせない展開は流石。何度も読み返してしまう魅力があります。ティア可愛いよティアw

・ふくやまけいこ『ゼリービーンズ』(アニメージュコミックススペシャル)
 温かく可愛らしいキャラクターと、退廃的な雰囲気のコントラストが素敵。基本的には短編ですが、全体の起承転結もはっきりしていてラストは心温まります。当時の作者は0.3mmのミリペンを使用して作画していて、その影響で私もイラスト作成に使っていたりします。エリス可愛いよw

・ふくやまけいこ『タップ君の探偵室』(アニメージュコミックススペシャル)
 ポップでコミカル!「ほんわか」という言葉がこれほど相応しい作品は他で見ることができません。ふくやまさんの作品で素直に笑い転げることができた一作。

・真柴真『夢喰見聞』(Gファンタジーコミックス)
 人の心の闇と光をこれでもかというほど描いた、ダークファンタジーの傑作。オムニバスなので気軽に読み返せるのも良いですね。伏線もきちんと回収され、怒涛のラストは必見!?独特のタッチと世界観は引き込まれるような魅力があります。

・浅野りん『天外レトロジカル』(ブレイドコミックス)
 地球を救うという目的と、ご近所の問題を解決するという手段のギャップが面白いコメディ。レトロな雰囲気とストーリー,キャラクターも良くマッチしていました。ラストの展開も上手いですね。あんじゅちゃんが可愛いですw

・原悠衣『星のウイッチ』(ブレイドコミックス)
 綺麗な雰囲気のファンタジーです。主人公の少年が、折角望んだ別世界に行けたのに、そこで特に何かを為すということもなく元の日常に戻ってくるというだけなのですが、登場人物一人ひとりの変化がきちんと描かれているのが心に残ります。アルテミスでの日常がもうちょっと続いても良かった。3巻で終わったのが残念な作品。マリー可愛いよw

・夜麻みゆき『幻想大陸』(ギャグ王コミックス)
 RPGと言えば、モンスターを倒してレベルアップ!というのが定石ですが、そこに鋭く「なぜ?」と問いかけた問題作。答えを出すことなく終わってしまうのですが、そこが逆に良かったと思っています。

・夜麻みゆき『トリフィルファンタジア』(Gファンタジーコミックス)
 異国風の雰囲気が魅力的な、漫画と言うよりファンタジックな絵本とでも言うべき作品。ストーリー、キャラ、構図、どれを取っても独特で、この作品でしか味わえないと思います。シュールで時々人が死んだりするような展開なのに、どこか心が落ち着くのは本当、不思議。

・佐藤明機『ビブリオテーク・リヴ』(キュンコミックス)
 詰め込みすぎて吹いているぐらいの設定と世界観。ごちゃごちゃと描きこんだ背景。第1話を読んだ感想は「わけがわからないよ!」だったわけですが、読み進めると、メイドさんと幼女が暮らす図書館のシュールな日常に引き込まれてしまいました。思わず探検したくなる街と、どこまでも広がっていそうな空、吹きぬける風はまさに「ヘヴン」。一度訪れてみたいですね。

・山田卓司『ベルセゾン』(ノーラコミックスデラックス)
 色々なことを考えさせられる作品。特に友達について。それぞれのお話がテーマを持っています。「あなたが友達と思っているものは、ただの数の羅列に過ぎない」最後はハッピーで良かった。

・蒼樹うめ『ひだまりスケッチ』(まんがタイムきららコミックス)
 キャラクターの魅力を高めることに注力し、他の要素を極力排除した萌え4コマ。こんなに可愛い女子高生が、恋人ができるどころか恋もしない。部活に打ち込むことも無い。なのにこんなにも輝き、充実しているのは彼女たち一人ひとりが魅力的で、お互いを思いやっているからなのでしょう。こんな濃密な“まったり”空間は他のジャンルでは実現できないと思います。ゆのっち可愛いよゆのっちw

・ZUN『東方香霖堂』(アスキーメディアワークス)
 東方projectの公式書籍はいくつか出ているのですが、その中でも本作が最も東方の世界観を伝えていると思います。外の世界の品々に対する解釈も面白い。魔理沙と霊夢が毎日のように遊びに来る香霖堂がうらやましいですw

・衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』(ガンガンコミックス)
 ファンタジー・ギャグの傑作。西洋と東洋が混ざり合ったような世界観も魅力的。ストーリーがシリアスになってもギャグの心を忘れず、キタキタおやじが最後まで登場したのが嬉しかった。子供の心とは何か?がテーマだったように思います。

・藤野もやむ『まいんどりーむ』(ガンガンウイングコミックス)
 夢の番人(?)ミリートが覗き込むのは、多感な少年少女の歪んだ心。第一話で心揺さぶられ、不覚にも涙しそうになりました。自殺する未成年の気持ちが、少し理解できるかもしれません。

・奈須きのこ『空の境界』(同人)
 この設定で普通の人が書いたら、「痛い中二病小説」になるはずのところを、手ひどい破綻も失笑も無く纏める実力は流石だなと思います。そしてこの作品の真の面白さは、最終的には純愛だったということに尽きると思うのです。

・原悠衣『わかば*ガール』(まんがタイムきららコミックス)
 萌え4コマの埋もれた名作。読み始めは「まぁよくある萌え4コマか」という感じなのですが、途中から、これは明らかに“わかば”という一人の女の子の成長物語だと気付かされます。意外な二面性を持った作品。一巻完結で、4人の女の子がで2年に進級するところで終わりなのですが、このタイミングで終わらせるのも見事。

・ふくやまけいこ『オリヒメ』『ヒコボシ』(CR COMICS DX)
 温かく、懐かしい話が散りばめられたオムニバス。キャラクターが魅力的なのは言うまでもない。各話の最後に、作者の簡単なコメントとカットが載せられているのも良かったです。あと、この人のホラーは全然怖くないところが魅力的。

・ZUN/比良坂真琴『東方三月精』(カドカワコミックス)
 東方projectの書籍の中で、キャラクターの魅力が最も引き出されていた作品。良い意味で、ZUN氏のアクが比良坂さんの可愛い絵で薄まっている。三妖精をはじめ、登場する少女は皆可愛いです!

・山名沢湖『いちご実験室〜ふわふわショートストーリーズ〜』(講談社KCDX)
 設定,展開,結末、あらゆる面が、ふわふわ過ぎてシュールの一言w読んでいると、現実の問題が全てどうでもよくなってくる。短編もほんわかして良い感じですが、やはり表題作が一番心に残りました。ミソラちゃん可愛いよw

・佐藤明機『パラダイスバード』(バンチコミックス)
 ごちゃごちゃした絵と世界観ですが、ほっとする雰囲気でのんびり読めるのが素晴らしい。そもそも個性的な世界観とキャラクターを楽しむものなので全然気になりません。これだけ沢山のものを詰め込んでいるのに、読むと心安らぎます。充実した時間を提供してくれる一冊。

・田中ロミオ『人類は衰退しました』(小学館ガガガ文庫)
 ファンタジーとSFの絶妙なバランス。牧歌的ながらも、人類が衰退した硬質な描写がちりばめられた独特な世界観。不思議な展開と絶妙なタイミングで挿入されるイラストにより、どことなく絵本のようにも感じられる。完結した後も何度でも読み返したくなる魅力のある作品です。

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