さてと…これからどうしたものか?
俺は、ベッドに座っている等身大の人形……エトワールの全身をまじまじと見回す。
彼女は、完全な無表情で俺の方を見つめてくる。しゃべることはできないのか、バスルームの中にいたときから、一言も口をきいていない。
“あとは貴方のお好きなように……。最後は是非、膣内,肛門,口内のいずれかの場所に射精して下さいませ。彼女もそれを望んでいます。“人形”ですので、妊娠することもありませんし、性感染症のリスクは一切ありません……。”
マニュアルの最後の言葉が脳裏をよぎる。男として、このまま何もしないでおくわけにはいかないような気がしてきた。
大きくなった「エトワール」はもはや人間の少女そのもので、純真な彼女の瞳を見ていると、どんどんと気が引けてくるのだが……。
「え、えっと、コート、脱ごうか?」
部屋の中だしそれが普通だろう、と自分の行為に言い訳をしながら、俺はベルトのバックルに手をかけた。エトワールは全く抵抗せず、白いコートはあっさりと脱がされてしまった。ついでとばかりに靴も脱がしてしまう。
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