隣の家のミキちゃん

 ぴんぽーん………

 ミキちゃんの家の呼び鈴を押すと、2階の窓が開いてミキちゃんが顔を出した。
「やっほー☆おにいちゃ〜ん、上がって〜」
 にこにこ笑いながらぶんぶんと手を振る。
 誰かに見られていたら…と、ちょっと恥ずかしい。

 ちなみにミキちゃんは一人っ子。父親は単身赴任中。母親も仕事が忙しく、ほとんど家にいない。
 というわけで、勉強を教える時は、大抵家の中で二人っきりになるのだった。

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