僕は『桜田 直(さくらだ なお)』。
市内の中学校に通う、ごくごく普通の中学2年生。
学校ではサッカー部に所属している。
勉強と運動、どっちが得意かと聞かれれば、迷うことなく運動と答えるタイプ。
なので、隣に住む幼なじみの女の子の家庭教師を頼まれたときは、正直困ってしまった。
今でも、きちんと勉強を教えることができているかどうか、ちょっと疑問に思ってたりする。
で、その“隣に住む幼なじみの女の子”が『相沢 美樹(あいざわ みき)』。僕は“ミキちゃん”って呼んでる。
4歳年下だから、小学4年生の10歳。
僕と同じで、頭を使うよりも体を動かす方が得意。
昔から、僕のことを“おにいちゃん”と呼んで慕ってくれているんだけど、最近はちょっと度を超えてるんじゃないかと思うような所があって、一対一で勉強を教えるのは……すごく気恥ずかしかったりする。
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