♯106 彼女に着せてはいけない服
―むにむにスライムハンド―
(オリジナル)

 今日の撮影は、とある薄暗いスタジオで行われた。
 そこは幻覚と倒錯をイメージした無機質な場所で、様々な拘束具や責め具が壁に掛けられていた。

「さ、まずは裸になって」
 こんな部屋で何をされるか分からない恐怖で脚が震えている私に、スタッフが身も蓋もなく言い放つ。
 のろのろと服を脱ぎ、一糸纏わぬ姿になる。
 今回は、装着もセッティングも全てスタッフがすることになっていた。
「はい、腕上げて……。よし、オッケー」
 あられもないポーズを取らされ、半透明な緑色のパーツを胸と股間に装着される。
 ネトネトした気持ち悪い感触が、直接素肌に伝わる。人間の手を模した奇怪なパーツは、いやらしい動きで胸を揉み、お尻とアソコを拡げて中に食い込んできた。

「ん……んぅ……ふぁ…………やぁ……あふぁ……」
 乳首とクリトリスを刺激され、喘ぎ声が出てしまう。
「うわ……すっげーエロい……」
 スタッフの誰かが、ニタニタ笑いながらつぶやく。

 カシャカシャカシャ……

 スライムハンドに弄ばれる私の裸体が、次々とカメラに収められていった……。

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スライムに撫で回されて