♯106 彼女に着せてはいけない服
―むにむにスライムハンド―
(オリジナル)

「次は、手足を拘束されて、スライムの粘液で陵辱されるイメージでいってみようか」
 カメラマンさんがそう言って持ってきたのは、ボトル一杯に入った濁った緑色の液体。
 ニヤニヤ笑いながらフタをあけると、中身を上からボトボトと私の身体に落とす。と同時に、手首と足首を鎖で拘束されて、身動きが取れなくなってしまった。
「ん……うぇ……やだぁ……汚いよぉ……」
 緑色のねっとりした液体が、糸を引きながら全身を伝って滴り落ちていく。
「着色したローションだから、汚くはないよ」
 そんなこと言われても……見た目と感触が汚物としか思えず、吐き気がしてくる。
「んぁ……ぁん……ふぁ……あぁぁん………やぁぁん!」
 緑色の粘液まみれで、スライムハンドにグチョグチョと愛撫される。嫌悪と羞恥しか感じていないはずなのに……身体は熱くなり、頭の中が真っ白になって、はぁはぁと吐息が漏れた。
 身体をくねらせる度に、鎖がジャラジャラと音をたてる。足腰に全く力が入らなくなって倒れそうになるけど、両手を吊られているのでそれは許されず、拘束された手首が痛くてたまらなかった。

 カシャカシャカシャ……

 シャッターがどんどん切られ、こんな最悪な私の姿がカメラに収められる。
 あまりの惨めさに、涙が溢れるのだった……。

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スライムに撫で回されて